
北海学園大 7 – 1 佛教大
北海学園大の先発は、上武大学との初戦で3回4失点と力を出しきれなかったプロ注目右腕・工藤泰己(4年・北海)。2回〜5回は四死球で先頭打者の出塁を許すなど制球に苦しみつつ、最速156キロの速球を軸に連打を許さない粘りの投球。

4回表に佛教大7番・鳴坂颯友(2年・京都成章)にタイムリースリーベースが飛び出したが、佛教大の得点はこの1点のみ。5回を投げて1失点と、試合を作った。
佛教大の先発は合木凛太郎(4年・高田商)。今年の春のリーグ戦では27.2イニングを無失点と安定感抜群の投手だが、この日は自身の暴投やフィルダースチョイスなどもあり、流れに乗り切れない。
北海学園大打線は、初回に4番・郡山遥翔(3年・札幌大谷)のファーストゴロの間に手堅く先制。
2回には満塁から9番・新谷盛飛(4年・北海学園札幌)の2試合連続となるタイムリー、3回には6番・井樫太希(3年・北海)のタイムリーで着々と得点を重ねた。
ビッグイニングとなったのは4回。この回からマウンドに上がったプロ注目の右腕・赤木晴哉(4年・天理)に襲いかかる。
2番・下向航(4年・北海道浦川)のタイムリーと5番・柏原翔太(3年・旭川実業)のタイムリーなどで4得点。エラーや牽制悪送球など、もらったチャンスで北海学園大打線が見事に結果を出した。

工藤の後を受けたリリーフ陣も好投。6回を長内陽大(2年・北海)、7-8回を堀川怜央(4年・札幌第一)、9回は髙谷舟(4年・札幌日大)と繋ぎ、佛教大打線をシャットアウト。
特に堀川はキレのある直球で押し込み、2イニングで4奪三振。反撃ムードすら作らせなかった。
滞在費の関係から、1回戦よりも応援団の人数は縮小。しかしユーモアと情熱を兼ね備えたエールは健在。死球を受けた選手には「痛いの痛いの飛んでいけ」、センターへ大飛球を放ったものの惜しくもアウトとなった井樫には「(飛ばすのは)そっちじゃないよ!」と味方いじりも発動。9イニングしっかり声でチームを鼓舞し続けた。
PROFILE
梶 礼哉(Reiya Kaji)
