
近畿大学 8 – 0 神奈川大学(大会規定により7回コールド)
近畿大の先発はエース左腕・野口練(4年・星稜)。ストレートは129キロ〜138キロほどの球速帯ながら、100~110キロ台のチェンジアップ・カーブ・スライダーなどの緩い変化球を織り交ぜ、神奈川大打線のタイミングを外し続けた。2回表には四球と安打で1死一・二塁のピンチを招くも、後続を見逃し三振・遊ゴロでテンポよく抑えた。終わってみれば6回を無失点、被安打と四死球は共に僅か1と圧巻の投球を魅せた。

最終回は宮原廉(3年・崇徳)にスイッチ。野口と対照的に、150キロ超の速球で押しまくり、危なげなく試合を締め括った。

神奈川大の先発は、191cmの長身サブマリン・松平快聖(3年・市原中央)。地面から伸び上がる独特の軌道と、スピードガンの表示以上に速く見えるストレートで初回は全てのアウトを三振で奪った。しかし2回に連打と自身の押し出し四球などで5失点。


後を継いだ本間乃空(4年・八戸工大第一)も、松平にスイッチした2死二塁の場面と3回表はピシャリと抑えたものの、4回表に3失点。流れを引き寄せきれなかった。

終盤2イニングは鈴木孝介(3年・帝京大可児)が帽子を飛ばしながら力投し無失点、2つの三振を奪ったものの序盤の大量失点が響いた形となった。

近畿大は打線が爆発。4番・阪上翔也(4年・神戸国際大附)は2回表の2死満塁から走者一掃となるタイムリーツーベースを放ち、序盤でビッグイニングを作った。4回には1死二・三塁でセカンドゴロを転がし、フィルダースチョイスを誘い4打点目を挙げた。


2番・勝田成(4年・関西大北陽)は猛打賞、3番・野間翔一郎(4年・大阪桐蔭)と9番・岸本紘一(3年・金光大阪)もマルチヒット。


岸本は捕手として完封リレーをアシストし、2回には先制タイムリーも放ち攻守で躍動した。




PROFILE
梶 礼哉(Reiya Kaji)
