FOOTBALL

PACIFIC SUPERCUP 2026 -パシフィック・スーパーカップ- Far Out × adidas × BENE

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photo by Hayato Miyazaki / text by Michika Sakamoto

“Some of them don’t speak very good English, I don’t speak very good Japanese, but we speak soccer.“

⾔語、国境を越えてサッカーが⼈と⼈とを繋ぐ。サッカーという世界中の⼈が愛するスポーツが、⼀つの媒体になる。この⽇、海を越えて日本へ訪れた⼀⼈の⻘年の想いが年⽉を重ねてそれを⼀つの形にしてみせた。

―PACIFIC SUPERCUP―

『サッカーを通じて世界中の様々な異なるコミュニティを⼀つに繋ぐ』

アメリカのノースダコタ州グランドフォークスに住むジュダ・ネグロン(Judah Negron)さんの想いに共鳴して、多くの⽇本⼈が代々⽊フットサル場に集まった。

今回の⼤会は adidas の協⼒のもと、フットボールカルチャーショップ 4BFC を営むモリタさんが先導する BENE FC のフットサルチーム、そしてノースダコタ⼤学のキャンパスミニストリーで牧師を務めるジュダさんがそこで出逢い⻑きに渡り親交のある元⽇本⼈留学⽣たちを集めた Far Out FC による親善試合。

会社員、ショップ店員、美容師、医者、パイロットなど、様々な業界の⼈間たち。彼らを繋ぐたった⼀つの共通点は「サッカー好き」であること。
そんな彼らを繋いだ⼀⼈の⼈物がジュダ・ネグロン。⼀⼈の野望を持つ⻘年だった。

“Far Out“

アメリカのスラングで「最⾼」「かっこいい」という意味を持つ⽇本語の「ヤバい」のニュアンスに近い⾔葉。「たとえ遠い場所(Far out place)から来た⼈であっても、最⾼なこと(Far out things)はできる」という想いが込められたブランド名である。彼が弟と設⽴したファッションブランド、フットボールクラブ、クリエイティブエージェンシーと多岐に渡る活動でその情熱を形にしている。

彼⽈く、ノースダコタではサッカーが好きな⼈はほとんどいないらしい。だからこそ、このサッカーという競技をノースダコタで少しずつ⼤きくしたいと語った。そしてその輪をアメリカ全⼟、世界中へ。サッカーを通じて世界中の他の⽂化や⼈々と繋がることが FarOut の⻑期的ビジョンだと⽬を輝かせながら⽌め処なく語る彼は、約 9,000km 離れたはるか遠くの国からこの⽇本に⾜を運び彼が私たちの前に姿を現したように、その⾏動⼒によって次々とその情熱を形へと昇華させている。

そして彼が Far Out と共に歩む軌跡としてその第⼀歩として選んだのが、東京、そしてそこにいる⽇本⼈の仲間たちだった。ノースダコタ⼤学で出逢った当時留学⼤学⽣だった⻘年たちに加えて、過去に adidas が⽴ち上げた Tango Squad FC に加⼊していたケイさんもその⼀⼈だ。

ジュダさんとケイさんが初めてコンタクトを取ったのは約8年前、2018年のこと。

adidas がフットボールの創造性やストリートカルチャーを世界に広めるためのグローバルプロジェクトとして⽴ち上げた Tango Squad FC の⼊団テストに⾒事合格しメンバーとなったケイさん。当時その映像を⾒たジュダさんがケイさん宛に送った Instagram のメッセージが、彼らの縁を結ぶきっかけとなった。それ以来、レアル・マドリード、adidas、ファッション、あらゆる共通の趣味嗜好が彼らの絆をより強く結びつけるのに時間はそうかからなかった。

―adidas USA×Far Out―

Far Out の名の通り、そんな海を越えた仲間たちを巻き込んでノースダコタからはるばるやってきた彼はここ東京で⼀つのサッカー愛に溢れた空間を創り上げてみせた。彼らが着⽤していたのは、adidas のスポンサードのもと彼がデザインし⼿がけたユニフォーム。1stはネイビーにゴールドライン、2nd はホワイトにゴールドラインの 2 ⾊のユニフォームの右胸には adidas のロゴマーク、左胸には Far Out のエンブレムが刻まれている。

Far Out が adidas USA から正式にスポンサードを受けはじめたのは 2 年前。彼がノースダコタで「⾺の放牧地の真ん中にサッカー場をつくる」という斬新でユニークな⼤会を主催し adidas USA にコンタクトを試みたことがきっかけだった。 「Far Out の⾊々な⼤会やプロモーション活動のサポート、そしてウェアやアパレルを⼀緒に作りたい」との adidas からの返答を⽪切りに、彼らはシンプルで洗練された、品のあるクールなユニフォームやジャージの数々を⽣み出している。


「⼩さな場所や無名の場所の出⾝であっても、格好いいものは作れるんだということを皆に⽰したい」


その⾔葉を証明するかのような⼀枚⼀枚のウェアは、クラシカルな雰囲気を纏いつつ男⼥
ともに馴染むモダンなデザインとなっている。

多くの野望を抱えた彼が次に展開するものはなんだろうか。どこで、誰と、それを想像させない彼の溢れ出るバイタリティとパッション、そして、サッカーへの愛が次に彼を連れいく場所はどこになるのだろうか。ノースダコタ州という⽇本の約半分の⾯積、⼈⼝約 70万⼈の⽥舎町から始まった Far Out。彼が描く野望が実現する未来はそう遠くはないのかもしれない。

PROFILE

阪本 未周(Michika Sakamoto)
阪本 未周(Michika Sakamoto)
現役スペインリーガー。大商学園高校で選手権準優勝、早稲田大学ア式蹴球部女子部でインカレ優勝を経験。大学卒業後、愛媛FCレディース(なでしこ1部リーグ)で3年間プレー。2023年3月頃スペインのC.D. Femarguín (2ª RFEF)に加入。ヨーロッパのハワイと呼ばれる陽気な島、グランカナリア島でラテンの洗礼を浴びながら生きプレーする。2025/26に同リーグCD Guiniguada Femenino に移籍。選手兼ライターを志し活動中。

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