
東京からローマまで飛行機で15時間、ローマから電車で1時間半。
遠いところまで来ちゃったなぁ。
明るくて、うるさくて、なんだか色んなものがグルグルしている、最高な街。
ナポリの街は水色で溢れている。

南イタリアのこの街を本拠地とする、SSCナポリのクラブカラーはナポリの海のように、美しい水色だ。
当たり前のように、街全体から愛されている。
その当たり前の感覚が、日本人である私からしたらやっぱり不思議だけど。
昨季セリエA優勝を成し遂げた事もあり、街はお祭り騒ぎ。
その瞬間を現地で体験したかったなぁ。
すでに新しいシーズンも始まっているけれど、祭りの後片付けをするつもりはないらしい。

中心部はもちろん、観光客がめったに来ないような少し離れた場所でも、街は水色に染まっている。
誰かに見せるためというよりも、心の中にあるナポリへの愛が外に出ちゃっただけで、「まぁ見たけりゃ見なよ」みたいな統一感の無さがまた良い。

散歩していると視界のどこかに必ず水色の物が映り込む。
旗、テープ、タオル、そしてユニフォーム… 思い思いに集めて飾られた(?)大切な水色。
よく日本の商店街で見かける、クラブが作って店先に貼らせて貰っているような綺麗なポスターはほとんど見かけない。
だけど、彼らの生活の真ん中にはいつだって「カルチョ」がある。

南イタリアのこの街に来て約2ヶ月。
何が何だか分からないまま、上手に絶妙なタイミングで「Ciao!」と言えるようになった。
会いたかったら今すぐ跳びはねる心で、水色のこの街へ会いにきてね。
PROFILE
小林 海青(Miharu Kobayashi)
