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名門 | #市立船橋

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photo by Kazuki Okamoto / text by Kazuki Okamoto

令和5年度 全国高校サッカーインターハイ(総体)千葉予選 準々決勝  市立船橋vs船橋芝山

「追えよ!!」

たとえリードしている状況でさえも、味方選手に対してキャプテン太田隼剛(#7 鹿島アントラーズつくばジュニアユース)の怒号がピッチに響く。

初めて市立船橋を撮影したわたしにとって「そりゃ強いわな」と思わせる瞬間であった。

「情けない」前半

前半から試合内容では圧倒するものの、味方選手と僅かに呼吸が合わず、得点が入らない。
船橋芝山の応援席の「煽り」に対してエースの郡司璃来(#10 JSC CHIBA)は笑いながら苛立ちを見せる瞬間もあった。

守りを固めた相手に対して崩すことができず、前半を終えて0-0。

誰一人満足のいかない、彼らにとっては「情けない」前半であったのかもしれない。

相手がどんなチームであれ、とにかく勝つ。決して負けは許されない。

泥臭く、先制点

ハーフタイムでどのようなやりとりがあったのか、わたしには分からないが、後半立ち上がりの市立船橋イレブンの表情は明らかに変わった。

そこから先制点を決めるまで、さほど時間はかからなかった。

先制点さえ決まれば、流れは完全に市立船橋。見事な左サイドの崩しから郡司璃来が追加点をあげる。

彼の安堵した表情からは日本一厳しい、千葉を勝ち上がる難しさがうかがえる。

このチームが見据える先。

全国制覇、一択。

Date:06.11.2023
Location:Yachiyo,Chiba

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