サッカークラブを作りたいと思ったことは1ミリもないが、サッカークラブを作った人にはものすごく興味がある。
2022年1月1日「世田谷を舞台としたローカルイノベーションフットボールクラブ」と謳う社会人サッカークラブ「世田谷ユナイテッド」が誕生した。
正直自分がこのクラブと関わるとは思わなかった。
ただ、冒頭にも言ったようにサッカークラブを作った人にはものすごく興味があった。
代表の地頭薗雅弥は自身のこれまでのキャリアから、自分が追い求める理想のフットボール像をピッチで体現する為にチームを創設し、現在は選手兼監督兼代表を務めている。
まだ出会ったことのない「人種」であり、意気投合するまでに時間はかからず、クラブの創設以降、練習や試合には可能な限り足を運んだ。
待ち望んだ一戦
鎌倉インテルと世田谷ユナイテッド。この2チームが練習試合でもやってくれれば面白いのに、なんてことを言っていたら本当に実現したのである。
こんなタイミングは一年に一回あるかないか。
プレシーズンマッチではあるが「勝手に煽ってやろう」と考え、若手グラフィックデザイナーしょーわ氏に話したところ、素晴らしいグラフィックを作ってくれた。
制作の裏側を少しだけしょーわ氏に聞いてみた。
Q今回のグラフィックで意識したことは?
普段目にするようなスポーツチームのグラフィックっぽいのはなるべくなくしたかったのと、今回オカモトさんの写真を使用するため、コントラストをあえて強くして作成してみました。
Q宇宙を連想させるデザインはどのタイミングで思いついた?
とにかく思っていることは全部デザインしてみました。例えば鎌倉の街をいれて映画のポスター風に作成したのですが、スポーツっぽさが残ってしまったり…そんな時にグラデーションマップを入れたら宇宙っぽさがでたので、今回は宇宙で表現してみました。
Q今回のグラフィックで表現したかったことは?
両チームのコンセプトベースで制作するのではなく、宇宙の「無限の可能性」や「新しいクラブ同士でこれから登る」ということを表現しました。
Qスポーツグラフィックで今後やってみたいデザインは?
送られてきた素材(写真)をただデザインするのではなく、写真撮影からディレクションに入って、表現していきたいです!
「10代」という言葉を使うと本人はムッとした表情をたまに見せるのだが、年齢で勝負できるうちはとことん勝負した方がいい。というのがわたしの勝手な考え。撮影のディレクションから入ってもらう日が待ち遠しい。
話は少し逸れてしまったが、試合は3-0で鎌倉インテルが勝利し、試合内容としては鎌倉の完勝だったというべきであろう。
プレシーズンということもあり、現時点で特筆して何かを評価するのは非常に難しいのだが、両者ともに今やるべきことを最後まで出した。という印象である。
特に世田谷に関しては、0-3ビハインドの状況でもとにかくポゼッションスタイルを貫いた。
これが世田谷のスタイルと言わんばかりに。
世田谷のスタイルはおそらく東京都4部、3部までは通用するであろうが、果たしてその先はどうか。
信念あるところに人はついてくる。
カテゴリーが上がったとしても、きっとその場所にふさわしい選手が現れ続けていくのだろう。
そう信じたい。
Date:02.19.2023
Location:Kamakura,Kanagawa